ペットショップやスーパーには、様々な種類のドッグフードが所狭しと並べられています。
ですがどのドッグフードのパッケージにも、書かれているのは良いことばかり…。
結局のところ、どれを選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。
ドッグフードの種類とその特徴を知り、今後のドッグフード選びに役立てましょう。
Contents
ドッグフードの種類
ひとくちにドッグフードといっても、種類はたくさんあります。
ここではドッグフードとはなにか?についてご紹介します。
▲総合栄養食
毎日の主食として犬に与えることができるドッグフードを「総合栄養食」といいます。
総合栄養食という表記は、ドッグフード公正取引協議会が定める試験に合格したフードだけが記載できます。
試験では、犬が必要とする栄養素がフードに十分含まれているかどうかがチェックされます。
チェックはそれほど厳しくないため、現在売られているドッグフードの半数は総合栄養食とされています。
▲療法食
特定の疾患に対応できるよう、栄養バランスを特別に調整したドッグフードのことです。
ただし療法食によっては、特定の疾患が治った後も継続して食べ続けることができるフードもあります。
病気の種類や症状の進行具合によって最適なフードは異なるため、必ず獣医師に相談してから購入しましょう。
▲副食
主食にはできないものの、適量であれば総合栄養食と一緒に与えても良いフードのことです。
副食をトッピングすることで香りが変わり、犬の食いつきがよくなる効果も期待できます。
▲おやつ
しつけ中のご褒美やスキンシップのツールとして、食事とは異なる時間に与える軽食のことです。
おやつは嗜好性がとても高く、ほとんどの犬がしっぽを振って喜びます。
しかし、おやつをあげすぎてしまうと栄養バランスが崩れるため、与える量には注意が必要です。
ドッグフードのタイプ
ドッグフードは水分の含有量によって4つのタイプに分けられます。
ここではドッグフードのタイプとそれぞれの特徴について説明します。
▲ドライフード
水分含有量が10%以下の、熱加工で圧縮されたドッグフードです。
ドライフードは保存期間が長いのが特徴で、開封後であってもなかなか腐ることがありません。
大粒のドライフードをカリカリと噛むことで歯垢が落ちるため、歯磨き効果も期待できます。
▲ウェットフード
水分含有量が75%以上のドッグフードで、なかにはスープ状になっているものもあります。
犬の嗜好性はとても良く、食欲の落ちた老犬や体調不良の犬へ与えることもできます。
しかし、ドッグフードのなかではもっとも添加物が多いため、毎日の主食には適しません。
未開封であれば長期保存もできますが、一度開けたものは傷みやすいというデメリットもあります。
▲ソフトドライフード
水分含有量が25~35%で、一般的に「半生タイプ」と呼ばれているドッグフードです。
ドライ同様「加熱発泡処理」がされていますが、ドライフードよりも柔らかく食べやすいのが特徴です。
ソフトドライフードには、しっとり感をできるだけ長く保つために湿潤調整剤が使われています。
ドライフードよりも消費期限が短いため、購入する際は期限をしっかりとチェックしましょう。
▲セミモイストフード
水分含有量は25~35%で、ソフトドライフードと同じく、しっとりした歯触りのフードです。
見た目はソフトドライフードとよく似ていますが、加熱発泡処理はされていません。
セミモイストフードは犬の食いつきがよく、食欲の落ちた犬でも比較的口にしやすい傾向があります。
湿潤調整剤や防腐剤などの人工添加物が多く使われているため、与え過ぎには注意が必要です。
例:ジャーキー、チーズ
最適なドッグフードを選ぶコツ
ドッグフードには様々な種類やタイプがありますが、犬によって最適なフードは異なります。
ここでは、愛犬に合ったドッグフードを選ぶ際のポイントについて紹介します。
▲犬の好みで選ぶ
おいしいものを食べた時の犬は、以下のようなしぐさをします。
・よだれをたらす
・鼻や口回りをなめる
・目を細める
ドッグフードには様々な製品がありますが、好きな味でないと気に入ってもらえないこともあります。
また一般的に味の好みは、大型犬よりも小型犬の方が細かく、好き嫌いも多いといわれています。
日頃から犬のしぐさをよく見て、愛犬の好みの味を覚えておきましょう。
▲犬のライフステージで選ぶ
いくら犬の好みでも、犬の健康に害のあるドッグフードは与えてはいけません。
犬に与えてもよいフードは、年齢や健康状態によっても異なります。
・幼犬期
胃腸がまだ未発達の子犬期には、高タンパク高カロリーのフードを与えましょう。
「子犬・幼犬用」のフードは小粒で食べやすく、消化吸収もしやすいように作られています。
あまり硬いおやつやフードは歯が欠けてしまうことがあるため、豚足やガムなどを与えるのは控えましょう。
・成犬期
犬の年齢が1歳を超えたら、成犬用のドッグフードに切り替えていきましょう。
フードの切り替えは1週間から10日ほどかけて、ゆっくり行います。
成犬期は味の好みがはっきりと分かれてくるため、この時期に愛犬の好みの味を見つけられると便利です。
・高齢期
運動量や代謝が落ち始める高齢期には、高タンパク低カロリーのドッグフードを与えてください。
歳を取り食欲が落ちてしまった犬には、ウェットやセミモイストなど嗜好性の高いフードを試してみましょう。
高齢期では、愛犬の健康状態に合ったフードを選ぶことがもっとも大切です。
まとめ
今回はドッグフードの種類と特徴、最適なフードを選ぶ際のポイントについて紹介しました。
この他にも「アレルギーの有無や避妊・去勢、愛犬の体質」などによって、最適なフードは異なります。
犬の健康を維持するためには、毎日の食事がとても大切。
愛犬がずっと元気でいられるよう、ポイントをおさえたドッグフード選びをこころがけてくださいね!